子連れで田舎へ移住したいなぁ。
都会は疲れるから。
田舎暮らしの犠牲になるのは子供。
親のエゴで田舎へ移住しようと思っている人、ちょっと待った!
本当に子供の将来を考えていますか?
田舎では公立しかなく、高校以下の学校の選択肢がありません。
さらに、家から通える範囲に大学や専門学校もありません。
高校以下でいじめられたら終わりです。
大学へ進学する際には、都会暮らしよりもお金がかかります。
本当に子供の事を考えるなら、都会で子育てした方が良いですよ。
いろいろなものに触れられる都会で過ごした方が、トータルで将来の選択肢が多くなるはずです。
田舎の学校の状況について
うちの市にある学校は、
- 小学校8校
- 中学校4校
- 高校2校
以下、全て私が通った学校での状況です。
小学校
1クラス30人で1学年3クラス。
3クラスなら、みんな仲良くやってるんじゃない?
良いわね~ウフフ♡
と思ったら大間違い。
1学年で90人もの人がいるのです。
合う人と合わない人がいます。
中学校
中学校4校は、それぞれ小学校2校から上がってきます。
中学校は荒れています。
昔から荒れていますし、今も荒れています。
知人の娘さんが私の母校の中学校に通っているので聞いた話です。
- 金髪
- ボンタン
- 校内で喫煙
- 卒業式の日には隣の市のイオンモールで派手な特攻服を着て追い出し会
昭和から抜け切れていないヤンキー中学生がわんさかいます。
時代は令和だよ?
そんなヤンキー中学生いるの?
はい、田舎にはいるんです。
高校
うちの市には、
- 偏差値の高い進学校
- 偏差値の低いバカ高校
この2校しかありません。
市内からこの2校に通う場合、徒歩か自転車です。
中間層は、隣の市の高校へ行きます。
電車または自転車通学です。
バス通学は一般的ではありません。
私の兄は自転車で片道45分かけて隣の市の高校へ行っていました。
え?他の交通手段あるでしょ?
いいえ、ありません。
大学へ行くことの大変さ
ここからが本題です。
市内に大学はありません。
両隣の市にも大学はありません。
専門学校も短大もありません。
高校卒業後の「進学先」となる学校はありません。
こんな状況ですから、田舎から大学へ行くのはとても大変なんです。
一番近い大学は県庁所在地。
その大学へ自宅から通うには、
- 一時間に一本しかないJRに乗って
- 電車で一時間かけて
- 半年11万円の通学定期を買って
通学しなければなりません。
現実的ではないため、家を出なければなりません。
県内県外、どの大学へ行こうが、必ず家を出る必要があります。
大学の学費の他に、
- オープンキャンパス参加時の交通費
- 共通テスト(センター試験)時の宿泊費
- 受験時の交通費
- 帰省時の交通費
- 仕送り10万円
これらのお金がかかるのです。
田舎暮らしで生活コストを下げていたのに、子供が大学生になったとたん、とんでもない額のお金がかかる。
これでは何のために田舎へ来たのか分かりませんよね。
18歳の子を縁もゆかりもない初めての土地で一人暮らしさせる。
親にとっても子供にとっても、負担は大きいです。
田舎から大学へ進学するのは、とても高い壁があるのよ。
都会の人には分からないだろうけど。
もし都会出身だったら違う人生だったかもしれない(私の経験談)
私は社会人になってからの一時期、とある都会に住んでいました。
比較的中心部に住んでいたため、とても便利でした。
都会で刺激を受け、とある職業に就きたいと思うようになりました。
都会に来て初めて「こういう仕事があるんだ!」と知ったのです。
しかし、その職業に就くためには四大卒の学歴が必要でした。
田舎出身で高卒の私は、応募することさえできません。
Fラン卒でも応募というスタートラインに立てる。
私はスタートラインにすら立てない。
私が住んでいたその場所から通える範囲に、大学がたくさんありました。
偏差値の高い大学、芸術大学、外国語大学。
全て家から通おうと思えば通えるところでした。
もし私がこの地の出身なら、大学へ行くという選択肢があったかもしれない・・・。
その職業へ応募し、今とは違う人生を歩んでいたかもしれない・・・。
そう思うと、田舎で育ったことが恨めしいです。
結論:田舎での子育ては後悔する
今は移住ブームで、子連れで移住している人がたくさんいますね。
子供たちが大きくなる、10年後が楽しみです。
たぶん、10年後に後悔している親が多いと思いますよ。
教育面で後悔しても、時すでに遅し。
子連れで田舎暮らしをしたい人は、子供の将来の事をよく考えて下さいね。
コメント
コメント一覧 (1件)
集落の人口1000人未満閉鎖的、人口数万の最寄りの街までバスで1時間少し。親は、田舎なので子供を甘やかすだけ+未成熟、教育は、管理教育の3重苦で育ちました。普通の人が3合目くらいから山登りを開始するのに比べて海底からスタートしたような感じで人生後手後手で年を取るにつれて若い頃の職業や結婚の選択についても後悔するようになりました。